ただ一念の信ありて
日蓮聖人ご遺文『法華題目鈔』/文永3年(1266)聖寿45歳
=まずは自分を信じる=
「自分を信じてあげられないことは夢を失うより悲しい」というような詞を、ある女性歌手が歌っていました。
お釈迦さまの弟子の1人・周梨槃特は物覚えが悪く、他の弟子たちにいつもからかわれていました。自信をなくし修行をやめようと思った時に、お釈迦さまから「自分の愚かさを知っているのはとても大切なことだよ」と諭され、1本の箒を渡されました。やがてその箒で励んだ掃除を通して悟りを得ることができたのです。これは周梨槃特が自分の可能性を信じてあきらめずに修行を続けたからにほかなりません。
なかなか結果が出ないと、人は自信を失います。自分を信じると書いて「自信」。何をなすにも人間の原動力となるのはこの「自信」です。自分を信じて小さな積み重ねからはじめてみましょう。
日蓮聖人ご遺文『法華題目鈔』
安房国(千葉県鴨川市)清澄で著され、女性信徒に宛てた書といわれています。信じることの大切さを通して、生きていく上で、なにが一番重要な教えかが説かれています。
【日蓮宗公式HPから引用】