5月13日(日)、客間で社団法人Win-Win主催の「てらすばこ」~親を育てて子が巣立つ~が開かれた。今回は「子どもと女性の防災知識」。講師には、防災・危機管理について全国各地で活躍中のサニーカミヤ氏。
★座談会。…
サニー氏は「親が助からないと子どもを助けられない。まずは自分の身を守る」ことを強調し、「いま」からでも「災害時や防災の知識、準備をしていくこと」の重要性を説いた。シミュレーションの時間では、
① 「外で大地震が遭遇したら。あなたはまず、何をしますか?」
② 「大地震による火災が発生。強風のもと、自宅が延焼するかもしれない。あなたはまず、何をしますか?」
③ 「電車の中で、大地震が遭遇したら。あなたはまず、何をしますか?」
を参加者に問いかけた。参加者は一人ひとり、状況をイメージして自分の考えを書き記し、まずはペアで伝え合い、最後には全体の場でも発表した。サニー氏は、考えた内容には正解や間違いがないこと、そして出した内容を共有し合うことの大切さを伝えた。
◎身の守り方のポーズもアドバイス。
「地震発生時、可能ならば自分の身体を机にする、組んだ手を頸椎、首の後ろに回す。そして肘と膝を地面につけ、身体を丸める。そのときつま先を立てる。なぜならすぐ起きあがれる。子どもがいれば、胸の中に納める。眼、鼻、口などを守れる(視覚、嗅覚、味覚など、災害時を生き抜く際にダメージを受けたくない部分)、胸、心臓を守れる、首の後ろ頸椎を守れる」
★「自分の眼で見ながら、“もしも”?」を考えながらの会場周辺でのフィールドワーク。
具体的に近所を歩きながら危険な場所や事柄を説明し、また事件事故が起こった時には「電信柱や街路灯に明記してある番号には、その地の住所が登録してある。緊急時のその番号を伝えると良い。」とアドバイス。さらには火災の際には、近年、災害支援型自動販売機が設置し始めているので、その自動販売機にある飲料水で消化活動が出来ることも伝えた。
本年3月、東京都が発行した「東京くらし防災」を紹介。音声コードも掲載されているので、子どもに聞かせるのも良いとのアドバイスを送った。
今回の座談会には、会場周辺に住む子を持つ母親やその子ども達、さらには現役の消防士や消防団員、長善寺の檀信徒らを含む、21名が参加した。
今回の座談会資料はご自由にダウンロードすることが出来ます。その中には「知っておきたい災害情報HPについて」も紹介されています。ぜひご自身の備えにお役立てください。
http://irescue.jp/PDF/suginami.pdf
【サニーカミヤ氏】
一般社団法人 日本防災教育訓練セミナー代表理事
災害リスク、危機管理アドバイザー、防災コンサルタント、テロ・脅迫対応ワークショップ、消防士不祥事対策講師として、各地で講演している。
【てらすばこ】コンセプト「親を育てて子が巣立つ」
子どもをサポートするために親が出来ることは?でも親をサポートしてくれるのは誰か?日々感じている気持ちを語り合い、そして共有することで、自分らしく生き、子どもたちと共に生きる前向きなヒントが見つけられる悩める親のための座談会。